ブレーキの点検

ブレーキペダル及びブレーキレバーの遊び

ブレーキレバーを握り(ペダルを踏み)、
ブレーキが利くまでの握りしろ(踏みしろ)をスケールで測り、
規定値を超えていれば調整します。


ブレーキペダル及びブレーキレバーの効き具合

ブレーキの利き具合は
乾いた路面を走行して点検します。

体感で点検する項目ですので、
不安を感じるならお店に相談してみてくださいね。


ディスクブレーキのブレーキ液の
点検方法を紹介します。

ディスクブレーキは制動力が高いのですが、
作動させる油圧に異常があると制動力が得られません。

ブレーキホース及びパイプの漏れ、損傷及び取り付け状態

ブレーキレバーを作動させた状態で
ブレーキ液のにじみがないかを目視で確認します。

ホースとパイプの接続部分、
劣化や破損についての点検が必要です。

また、ハンドルを切ってホースが
何かに干渉していないかも点検します。


マスターシリンダ、ホイール、シリンダ及びディスクキャリパーの液漏れ

ブレーキを作動させ、
目視で液漏れがないかを確認します。

ブレーキ液が異常に少なくなっている場合は
念入りに点検しましょう。


ブレーキパッドがブレーキディスクを
正常に挟み込んでいるかを点検します。

ブレーキディスク及びパッド:ディスクとパッドのすき間

ブレーキディスクとブレーキパッドの
隙間を目視で点検します。

奥まっていて見ずらいのでライトで
光を当てて点検しましょう。

タイヤを浮かせて引きずり感がなければOKです。


ブレーキディスク及びパッド:パッドの摩耗

ブレーキパッドの消耗具合を目視で点検します。

点検しやすいように溝がきられた
ブレーキパッドもあります。

ライトの光を当てて点検しましょう。


ドラムブレーキは制動力が弱く、
ABSへの対応が難しいので減ってきました。

シューがドラムに入っているため
摩耗具合を目視で点検する場合は
分解しなければなりません。

しかし、ドラムブレーキの多くは
シューの減り具合が分かる
メモリ(インジケーター)が付いています。

ブレーキロッド及びケーブル類の緩み、がた及び損傷

ブレーキを作動させて
ブレーキロッドやケーブルに損傷や曲がりがないか、
連結部分に緩みやガタがないかを確認します。

レバーやペダルに異常な重みがなければ大丈夫です。


ブレーキドラム及びブレーキシュー:ドラムとライニングとのすき間

ドラムブレーキの引きずりがないかを点検します。

タイヤを浮かせた状態で数回ブレーキをレバーを握れば、
ドラムとライニングの隙間を安定し、
正確に点検できます。

タイヤを浮かせて引きずり感がなければOKです。


スピードの出るオートバイを減速、
停止させるために淡々と
仕事をこなす縁の下の力持ち的な存在です。

意識せずに使っているブレーキですが、
万が一トラブルが発生してしまうと
バイクは凶器ともなりかねないため、
日常の点検がとても大切です  ( `ー´)ノ