トライアルってどんなバイク

見てわかるように、細くて軽くて
低速に強いのがトライアルバイクです。

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ライディングの自由度を増すために、
車体がとても細く、外見上燃料タンクが
無いように見える車種もありますが、
容量が2リットルから3リットル弱しか
入らない小さなタンクが車体に内蔵されているのです。

競技用のトライアルバイクは
重い燃料を入れないで、足りなければ
途中で補給すればよいという考え方です。

競技用として2サイクルエンジンが
優れているのですが、
各種の規制などにより今後2サイクルは減少し、
4サイクルに代わられる時代の流れになっています。


低速性能が良いことが
トライアルバイクの大きな特徴です。

ふつうのバイクでは半クラッチを使わずに、
ローギアで人が歩く程度の
速度で走ることは不可能ですが、
トライアルバイクならできます。

それでいてトップギアでの
最高速度は時速80キロ程度は出ます。

低速寄りとはいえ、
普通の道路を走ることも可能です。
車体が軽いので意外と軽快に走ります。

トライアルバイクでは、
バランスをとりやすいように
ステップに立ってライディングするのが
本来の使用目的なので、シートは無いか、
無いも同然のものが多いのです。

しかし、長距離を乗ったりする場合は、
やはり良いシートがついていれば
楽であることはいうまでもありません。

ただし、シートの厚みと幅は
快適性には貢献しますが、
本格的に競技をする人なら
快適性よりシートはごく薄いか、
無いほうがいいわけです。

ステップも普通のバイクより後ろにあり、
自分の体重を後輪にかけて
リアタイヤの駆動力を増します。

リアブレーキの角度も
ステップに立った姿勢で
扱いやすいようになっていますし、
ギアチェンジレバーの位置や角度も同様です。

本気で競技するわけじゃないが
トライアルライディングを楽しみたい人向けに、
大きなタンク、厚いシート、座ったまま踏める
リアブレーキのトライアルバイクもあります。

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バイクはある程度のスピードで走ることで
安定するようにできている。

言いかえれば、
スピードがでていればバイクが勝手に走ってくれるのだ。

トライアルはバイクが自律して
安定できない速度域で走ることが多い。

つまりライダーがコントロールしないと
バランスをくずして簡単に倒れてしまう。

2輪という不安定な乗り物を乗りこなすための、
きわめて基礎的なテクニックを求められるのだ。

機会があれば一度トライアルバイクに
是非乗ってみてほしい。
バイクを操る面白さに気づき、
自由に走りながら奥の深いテクニックを磨けるに違いない (^_-)-☆